3児の父は、高校教員を目指すことにしました。
このブログでは定期的に論作文対策の文章アップしていきます。
問い
現在進められている高大接続改革を踏まえ、あなたは高等学校の教員としてどのように取り組んでいきますか?あなたが取り組んでいく教育活動について論じなさい。
答え
私は、子どもたちの自発的な探究心、好奇心を刺激することで、高校生活の学びと大学生活における学びにおけるギャップを埋める教育活動を行っていきたい。
現在進められている大学入試改革では、学力の3要素、つまり、知識・技能や思考力・表現力・判断力に加えて、主体性をバランスよく評価する入試制度の検討が進められており、2021年からはこれまでの大学センター入試試験が廃止され、共通テストが実施された。このような改革が進められているのには、高校生活での学びと大学生活での学びにギャップがあるからである。どのようなギャップであろうか?
高校での学びというのは、大学入試に向けた勉学になりがちである。一方で大学での学びは、生徒の自律的、自発的な学びが要求される。それは大学が教育機関でありながら、学問を追求する研究機関であるからである。
学問とは、学を問う。社会や自然の疑問を追求するということである。
そのためには、生徒自身の自主自律的な精神が必要になるのである。高校までの誰かに教えてもらうのでなく、自らが問いを設定し、答えを追求していくことが求められるのである。
それは、これまでの大学入試で評価されてきた資質とは正反対のものである。
そこで、私が高校教員になった暁には、2つのアプローチでこのギャップを埋める教育活動をしていきたいと思っている。
一つは、専門教科教育の中で子どもたちに探究心を身に付けさせることである。自然現象に対する疑問や関心を引き起こす授業をしていきたいと思っている。具体的には、専門の教科では、知識そのものよりも、その知識の裏にある背景を教えていきたい。なぜならば、高校で教えることのほとんどは歴史上の研究者が、疑問を持って研究した結果導き出したものだからだ。単に、知識だけでなく背景知識を学ぶことで、「問う」ことの重要性や好奇心を刺激することになると思われる。理系出身の私であるからこそ、高校理科の背景にある知識で興味を持たせることにチャレンジしていきたい。
もう一つは、子ども自身による自由な研究を行う授業を行なっていきたい。子供一人一人が問いを設定し、それに対して仮説検証するプロセスは、まさに大学での学びそのものである。研究というのは本当に好きでないと行動には移らない。子どもの「好き」を探究する授業を追求したいと思っている。
私はこうした二つのアプローチを行うことで、子供たちの探究心や好奇心を満足させるような活動に取り組んでいきたい。